【症例報告】体がだるく、私生活もままならなくなっていた症例

起立性調節障害

症例報告シリーズ、今回は「起立性調節障害」です。

 

ご紹介するのは、体がだるく、私生活もままならなくなっていたケースです。

 

 

半年前から体のだるさ、立ちくらみ、腹痛といった症状が出始め、学校に行くどころか私生活にも支障を来しているとの事。

 

薬を服用すると楽にはなるが、解決には至っていない様子。

 

徐々に悪化傾向にあったため、解決策を求めて来院されました。

 

 

正直、順調に良くなったとは言えず時間は掛かりましたが、学校に行き自分がやりたい事を楽しめるようになりました

 

よくなるまでの道のりを解説していきますので、同じような悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

問診(カウンセリング)

10代 男性

●主訴

だるさ:午後になれば落ち着く

寝つけない:1〜2時間ほど掛かる

一日中、常に眠い

 

●既往歴

胃腸炎

マイコプラズマ肺炎

 

検査

●検査

【立位】

重心バランス:左右から押されると耐えれらない

 

【座位】

腸骨・左肩外転90°ロック&痛み(+)

 

【仰臥位】

内臓:胆のう、胸腺、副腎

関節:左股関節ロック

自律神経:交感神経↓

 

施術

検査で分かった事を元に、その日必要な施術をしていきます。

 

・脳下垂体

・松果体

 

再検査

施術後、再検査すると

【立位】

重心バランス:OK

 

【座位】

左肩、痛み残存

 

【仰臥位】

内臓:胸腺、副腎残存

関節:OK

自律神経:交感神経↓残存

 

このような変化が見られました。

 

 

その後、週1回ペースで施術を続けていき、

1〜2ヶ月目:あまり変化なし

3〜4ヶ月目:30分ほどで寝付けるようになったが、だるさは変わらず強い

5〜6ヶ月目:日中動けるようになってきて、朝から学校に行ける日も出てきた

7〜9ヶ月目:週3ペースで、1限目から学校に行けている

10〜12ヶ月目:週5ペースで学校に行けた

13ヶ月目:趣味も楽しむ余裕が出てきた

このような経過で、学校に行くなど自分がやりたい事を楽しめるようになりました。

 

考察・まとめ

今回のケースは、とても手こずりました。

 

よくなっていくペースは人それぞれなので、すんなり良くなっていくケースもあれば、今回のように1年以上かかってしまう事もあります。

 

早く良くなるためのポイントをざっくり挙げると、

  • 定期的な施術
  • 生活習慣を正していく

大まかにこの2点が重要と考えます。

 

 

ただ、これらをある程度守れていても今回のように時間が掛かってしまうケースも。

 

この場合、原因として考えられるのは、

  • 私自身の施術者としての成熟度
  • 患者さん自身の体力の低下が著しい

この2点。

 

で、今回の方はと言うと、施術を始めた当初は生活習慣上のアドバイスになかなか取り組めずにいました。

 

だるさが酷くて動けないほどだったため、先に挙げた”患者さん自身の体力の低下”が著しかったのでしょう。

 

また、常に眠いということも、質の良い睡眠が取れていない証拠なので、これも問題点でした。

 

 

親御さんの協力もあり、少しづつ取り組めるようになっていきましたが、なかなか目に見える形で結果に結び付かなかったので気持ち的にも難しかったかと思います。

 

そんな中でも諦めずに通い続けてくださり、当院を卒業できるまでに良くなっていきました。

 

 

ストレス社会と言われる現代では、無意識のうちに自分の首を絞めてしまっていることが少なくありません。

 

カラダが喜ぶ生活習慣を続けていけば、今回の方のように時間は掛かったとしても必ずよくなっていきます。

 

もし、何をやっても良くならない…といったお悩みを抱えている方は、ぜひ今回のケースを参考にされてくださいね。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

二人三脚でツラい症状からの卒業を目指しましょう(^ ^)

 

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